マンションの漏水事案

mizumore

日本経済新聞でも取り上げられたマンションの漏水事案についてですが、
給排水管の劣化による漏水事案が多いようです。
業界紙の広告では、古い管を傷めずパイプライニングを行う企業もあるようですが、
根本的な解決になるのでしょうか。

共用部分のからの漏水であれば、区分所有法第九条
(建物の設置又は保存の瑕疵に関する推定)
建物の設置又は保存に瑕疵があることにより他人に損害を生じたときは、
その瑕疵は、共用部分の設置又は保存にあるものと推定する。

とあり、共用部の配管及び原因が特定できなければ管理組合の責任と負担に
なりますが、あくまで推定ですから、あとから専有部分の配管が原因と
発覚した場合は、その区分所有者の責任と負担になりますが、
多くの場合は、管理組合が加入しているマンション共用部保険の特約で
補償されるケースが多いのです。

しかし、保険会社により築年数によって新規保険加入の制限や、
免責額と保険料の値上げが昨年あり、優良な管理がなされているマンションも、
築年数だけで判断される事になったのですが、今年の2月に発表のあった、
日管連と日新火災海上保険の提携により、研修を受けた所属士会のマンション管理士が
業務マニュアルに定めた共用部の管理状況を診断し、レポートを作成、
これに基づき日新火災海上保険が見積もりを行い、管理状況が良好であれば、
20%~30%の割引が受けられる保険が開始されます。

問題は、老朽化マンションと管理状況の良くないマンション。
マンション全体の給排水管の交換となると大規模修繕並の予算が必要なうえ、
一時的に水回りが使えなくなり、工期も戸当たり5~6日間必要で、
なかなか合意形成が取れない現実があります。

この場合は、専有部分の給排水管も管理組合が行う事になりますので、
規約の見直しや十分な説明も必要になります。
総戸数が多ければ、賃貸住戸を管理組合で借り上げ、
施工住戸ごとに一時的に引っ越し、施工していく手法を取った管理組合もあります。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: Agent_K

1990年より不動産業に従事。 所有資格:マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者